人文科学

自然科学は一応自然という普遍的なものを対象としていて、実験結果にはブレが少ないので迷信や間違いは入りようがない。

間違えが入ればたちまちシステムそのものがあっというまにうまく動かなくなってしまう。

人文科学とは、普遍的・合理的に捉えるタイプの人文学のことで、自然科学及び社会科学と併記される。

地球

京都大学には人文科学研究所なるものがあるが、その点において人文科学は「人間社会」という、かなり時代ごとに基準そのものが移り変わっていくものが対象となる学問だと、「ブレない実験結果」そのものを求めるのが難しくなる。

大勢の人数が絡む社会理論についての仮説は、よっぽどの資金や資源が無い限り実際に実験をすることは不可能だ。そして人間社会は常に移ろっていくので、それ以降の時代状況の中で同じような状況はほぼ現れないと言っていい。

確認のための実験ができない学問は予想しやすいことだが仮説だらけ統一性がなくなっていく。学問的に、理論としては正しくても実際の社会にあてはまるか検証しようという部分は衰えていく。

それでも、何も手を付けず、今の社会の状況を知ろうともせずに振り回されるのよりは大分マシだとも言える。

科学とは本来強力な道具だ。混沌としたカオスの中からひと繋がりの規則性を見つけ出す方法論は、放棄するにはあまりにももったいない。

心理学や社会学が完全に非実用だというわけではない。心理学における人間が「はまりやすい罠」や社会学の「人間は群れると基本的にどんなグループや力関係を生むか」という研究はぜひとも社会で応援して行きたい。

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